ぼやきコーナー

究極のゴミ

国会で5月に「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」が成立して最終処分場の用地選定や建設の手順が決まり、先月、実施機関である原子力発電環境整備機構が発足して、高レベル放射性廃棄物の最終処分場建設に向けて走り出そうとした矢先、北海道は「高レベル廃棄物の持ち込みは受け入れがたい」とする条例を制定した。これは、北海道議会が、幌延町に計画されている最終処分技術開発のための「深地層研究所」受け入れを表明したことによる、「最終処分場建設につながるのではないか」という道民の不安を払拭するためだと言う。

それより、ちょっと待てよ。「放射性廃棄物の最終処分に関する法律」って、今まで決まってなかったん?ちょっとその辺の事情は詳しくないけど、原発が出来て今年で何年経つん?もし、今まで最終処分に関して何にも決めてなかったとしたら、「原子力行政って何やねん?」と思えへん?

もちろん、すでに存在するゴミは何とかせなアカン。もう、既に目一杯になってるねんから。しかし、何せ、このゴミ、ウラン鉱石と同等の放射能レベルになるまで1万年かかるそうである。1万年でっせ、1万年。中国は4千年デーモン閣下でやっと10万30とチョットしか生きていないのに。文字どおり、地質学的長さの単位ですわな。そんな長い間、事故が起きないように誰が責任持てまっか?

核燃料サイクル開発機構(旧動燃)は2020年には処分技術が開発できることを示したい考えだという。まだ、結局何にも見えてへんねんがな。