ぼやきコーナー

21世紀に...

先日、ジョン・レノンの「HAPPY CHRISTMAS」を演奏する機会を得た。この曲を演奏するのは初めてだが、「戦争の世紀」と呼ばれた不名誉な20世紀の最後に、この曲を歌えて良かったと思っている。「War is over, if you want it」と、未来を担う子ども達に歌わせたところに彼の魂があるように思える。そういえば、昔、フォークランド紛争の時に彼の「イマジン」という名曲がイギリスで放送禁止になったそうである。「争いのない世界を想像してごらん」という歌が、何故禁止されなければならなかったのか、逆に考えれば、音楽には戦争を遂行する権力が恐れるだけの力が存在するということの表れともいえるかもしれない。

アメリカ大統領にブッシュ氏が決定した。すったもんだの挙げ句、ようやく手にした大統領の最初の課題は、国論の統一、支持率の回復である。その課題をクリアする最も手っ取り早い特効薬は何か?それは、戦争をすることである。はからずも、彼の父親が(少なくとも結果的には)そうしたように、彼がその「禁じ手」の誘惑に負けないことを祈るのみである。新世紀に向けての最初の祈りがこんなんて、何て情けない。

ちなみにパウエル氏を起用したのも、ワシは気にいらんけどな。あ、ちなみに、森さん、アンタは戦争を仕掛けてもダメよ。支持率は回復せんよ。