地球を攻撃するのん、やめんかい

再度、言うとくけど、テロには反対。でも、報復にも反対。読むのん面倒くさい人にはこれだけでええけど。

米英両軍による報復攻撃が始まった。テレビではアフガンを攻撃した米軍の兵士の話を流していた。「スーパーボウルのスターになった気分だ。」....アメリカ市民の一人は言う「やり返せるモンならやり返してみろ!」....あまりに悲しすぎる。

NGOとしてアフガンにいた医師がTV出演していた。彼は言う。「今、必要なのは飢餓対策です。」「アフガニスタンの人々は戦争より、この冬をどう越すかの方が問題なんです。」「この戦争が始まるより以前に既に350万人の難民が出ているんです。」

ブッシュが「報復や!」言うてから、国連の救援物資が国境近くで足止めされている映像を見た。死にかけている子どもも。それで、「食料を投下する」「人道作戦」言うても、おためごかしにしか聞こえへん。(元々、アメリカの言う「人道」って、自分の主張を通すための道具でしか無いけどね。そのときどきによって扱いが違うし。)

ブレアは「これは我々の日常生活を守るための戦いである」と言った。そのためにアフガニスタンの人々の日常生活を破壊する訳やね。
米英の攻撃がどれほど正確に軍事拠点のみを攻撃してるんか、ホンマのところはわかれへんけど、たとえ、爆撃によって直接死者を出さなかったとしても、都市のインフラを破壊すれば、これから強力な冬将軍を迎えるアフガニスタンの人々はどうなるねんやろ?難民化した人々は....。緯度的には多分日本とそう変われへんと思うけど、4千メートル級の山なんて、日本には存在せえへんわな。

米英は「難民を支援する」と言っている。確かに、難民が出れば出るほど敵の国力は衰えるわな。その難民が周辺に流出しても遠く離れた米英は痛くもかゆくも無いわな。難民援助のポーズをすればウケはええわな。が、前出の医師は「難民が出るのを待っているフシがある。難民を出さないようにすべきなのに....。」と言っている。

日本は例によって強迫観念に駆られ、「何か貢献せなアカン」言うて、自衛隊を出そうとしている。ちょっと待て。違うて。何でそんなにアメリカの顔色を窺う?アメリカの「正義」が普遍的なモンではないことくらい分かってるやん。それに、「これ幸い」とばかり、自衛隊を使おうとするのん、やめんかい。
報復行動を支援すると「新たなテロの標的になる恐れがある」という指摘がある。ちゃうねんて。確かにそれはそうやねんけど、的が外れてるねんて。例えば、日本が国際的指導力を発揮して、パレスチナ問題を解決に導いてみ(円満解決なんて、最早あり得へんやろけど)?自分だけでは無理やったら、アメリカに迫ってそういう風に持っていってみ?(今となってはかなり難しいけど)ほんなら少なくともイスラム系のテロの標的にはなれへんて。「テロが怖いから貢献せえへん」なんて、そんなん通れへんの、当たり前。そうやのうて、軍事報復では新たなテロを呼ぶだけ。パレスチナが文字どおり身を持って証明してるやんけ。パレスチナの連中、今回の事件を見て思いっきり喜んでたやんけ。そのこと自体、異常やと思えへん?

最後に、地球からの声をお届けしよう:「ミサイル打ったら、痛いやんけ、ワ〜レ〜!