平和主義

先日、有事法案反対のデモに出会った。

シュプレヒコール響く中、ワシはデモ隊のスローガンに対して少し温度差があることに気がついた。シュプレヒコールは色々やっていたが、代表的なモノの一つのが「平和な日本を守ろう!」...いや、このスローガン自体に全く問題はない。が、有事立法推進派の論理に対してこれだけでは少し弱い気がしたのである。戦争放棄と平和主義は、よく改憲派が言うような「自分たちだけが平和であったらいいのか?」という問いに対しては、決してそうではなく、平和主義を世界に広める責務を負っているのであるということを宣言せねばならないと思う。そして、それをサボっているからこそ(サボっているのは他ならぬ政府であるが)、改憲派の主張に対して有効な反論が出来ないかのような錯覚に陥るのである。NGOや草の根レベルでは平和憲法を広げる地道な運動もされているし、人的交流や援助等を通じて草の根で平和を築いている人たちもいる。戦争放棄を謳っている憲法を持つ国も日本以外にもいくつもある。
ま、イスラエルとパレスチナが対立の頂点にあったとき、「日本で平和会議を開く用意があるわよん」とか言うようなピントずれまくりな発言をする政府を戴いているようでは、平和主義は続けられんわな。