戦争協力内閣は要らない

ブッシュは安保理の支持を得ることに失敗し、イラクに最後通告をつきつけた。すると、我が日本の総理大臣は途端に「支持する」と表明。それまでは「国連決議無しに武力行為に踏み切った場合、どうするのか?」という質問に対してかたくなに「仮定の質問には答えられない」とか言うといて、いきなり、何の説明もなく、国民の戦争反対の声を無視して、これである。

前に「とりあえず、ビール」やないっちゅうねんと書いたが、自由党の小沢党首も党首討論で同じようなことを言っていた。「ちょっと一杯やっていくか」というような話なら良いが、ことは戦争の話である、と。その通り。共産党の志位局長は同じく、小泉氏が「国際社会が武力に訴えるしかないと断定した」というのを受けて「誰が断定したんですか?国際社会は断定していない。新決議を採択するというのが断定でしょ?断定したのはアメリカじゃないですか。」と言っていた。ワシャ、テレビの前で思わず拍手してもうたっちゅうねん。

大体やなぁ、仮定の質問に答えられへんねやったら、何で有事立法の論議が出来るねん?あれこそ仮定jの話やないんか?

安保理で決議でけへんかったから「勝手にやるで」では、国連が何のためにあるのか分からない。日本は、お題目にせよ「国連中心主義」を掲げてきたのなら、逆にアメリカを説得すべきはず。国連に、戦前の国債連盟の轍を踏ませるつもりか?アナン事務総長もこの武力行使を「国連憲章違反である」と明言している。

福田官房長官はこの支持表明について記者団に質問され、「外交専門家じゃないんでちゃんと説明できない」とか、「それはフランスに聞いてくれ」とか、しどろもどろであったそうな。そらそうやろ。何せ筋が通ってないから説明できんわな。小泉もそれがわかっているからこそ、今まで質問に答えてこなかったんやろ?