アメリカの嘘、日本のごまかし

今まで何度も川口大臣の呆れる無責任答弁のことを書いてきたが、「サンデープロジェクト」というテレビ番組のビデオをこの前入手した。劣化ウランについての放送だが、そこには戦慄すべき内容が収められていた。以下、その放送に沿って書く。

まず、「劣化ウランは安全」と言い張る米軍が、実は自軍の兵士には「劣化ウランには近寄るな」と言い聞かせていたのである。そして川口外務大臣が「使ったとは聞いていない」劣化ウラン弾やその薬莢を取材者は市街地で30分で弾頭6個、薬莢30個も発見した。放射能も検出されまくり。その劣化ウラン弾を米軍の兵士に見せると兵士たちはパニック状態に。「危険だ!」叫ぶ兵士。

バスラの製氷工場で採取した劣化ウラン弾の破片を計測したら放射能は1万倍、「ウラン鉱床よりすごい」と測定者は語っていた。

劣化ウランは安全だとアメリカ政府と軍は言い張っている。しかし、その軍が作った「劣化ウラン災害についての注意」というビデオテープ(1995)では「劣化ウラン弾のチリは長期にわたって土壌と水をを汚染する」「安全のため劣化ウランの汚染に近づくな!」「特に劣化ウランのチリに注意せよ!」などとあり、劣化ウランの取り扱いマニュアルも作成していた。しかしそのマニュアルは封印されてしまったという。被爆した軍人たちは政府の告発を始めた。しかし、彼らは職を失ったり、脅迫されたり、軍の内部文書を手に入れた途端、車を放火され文書も燃やされてしまった人もいるという。何故アメリカは自国の兵士の告発を封殺してまでも劣化ウランに固執するのか?アメリカの核開発研究所の内部文書に「劣化ウラン弾はその環境に与える影響の大きさにより、政治的に受け入れられず使用できなくなる恐れがある」が「劣化ウラン弾以上の兵器が得られるまでその存在を守らねばならない」とある。

おい、川口!おんどれ未だに「アメリカが劣化ウランを使ったとは聞いてない」とかぬかしてるそうやな。しかも「聞いてない」って何や?「言ってない」とは言えへんわけや。それあ、言われへんわな。言うてるもんな。(あ〜、ややこしい)

被爆国の大臣としてやらなアカンことはそんな無責任にとぼけることやのうて、一刻も早く被爆国としての経験と技術でもって一刻も早く被爆したイラクの人々を救済することやないんか?汚染された土地、空気、水を浄化することやないんか?そやのに今、自衛隊に「被爆命令」を出そうとしてるんやで?それともこの番組がヤラセなんか?デタラメなんか?

....てな記事を書いていたら、国連の報告書で「米英当局が劣化ウラン弾の使用を認めた」と記述されていることが判明した、とワールドピースナウのサイトで報告があがっていた。それによると英軍はバスラ周辺で1.9トンの劣化ウランを使用したとされている。米軍の使用量は不明のまま。どないすんねん?川口さん?まだ「聞いていない」ってかあ?