政府は何をした?

小泉は「自衛隊は人道支援に行くんですから」とそればかり繰り返していたが、その割には武装米兵を運んでいたそうやな。兵員輸送。それが人道支援か?しかも、オノレ、自衛隊を出すときに「日米同盟のために出す」言うとったやんけ。アメリカの軍事同盟国として出すわけやろ?イラク人にとっては侵略者・米軍の同盟軍なわけやな?

交渉に大きな役割を果たしたイスラム聖職者協会のクバイシ師は「日本政府からは電話が1本あっただけ。」と語っている。

それとは対照的に市民運動サイドは実に精力的に動いていた。ワシのところへもメールマガジンが連日回ってきていた。詳細はこちらをぜひ見てほしい。そして、客観的に見てどちらが人質救出に効果があったのか、政府が言う「努力」とは一体なんだったのかを判断してほしい。

政府は解放までの経緯は明かせないの一点張りだが、そら、そうやろ。自分たちの無能ぶりをさらけ出すだけやもんな。

否、むしろ援助活動、市民活動、平和運動を政府が阻害していることを自覚すべき。東京新聞に(後で拘束された)安田純平氏の手記が載っていたが、それによると、最初「中国人だ」と言っていたので武装勢力の人間は「ノープロブレム」とと言っていたが、日本人とわかると「ジャパン、プロブレム!」と態度が急変したという。自衛隊派遣がなければそんなことはなかったはずだ。

また、彼は拘束者に「お前を殺せば日本の首相は責任を負うと思うか?」と問われ、「それは絶対にない」と答えたという。確かに「責任を取る」と答えれば殺されるかも知れないのでそう答えるしかなかったとは思うが、残念ながらワシもそう思うぞ。

それでなくとも武装勢力を「テロ」と呼び、彼らを激怒させた小泉である。

彼らは銃を突きつけられ、命の危険を感じていたときよりも日本に帰ってバッシングを浴びているときのほうがストレスが高いという。