反日分子?

 共同通信によると自民党の柏村武昭参院議員が26日の参院決算委員会で、イラクで人質にされた日本人について「自衛隊のイラク派遣に公然と反対していた人もいるらしい。もし仮にそうだとしたら、同じ日本国民であってもそんな反政府、反日的分子のために数十億円もの血税を用いることは強烈な違和感、不快感を持たざるを得ない」と述べた。
 柏村議員は質問後、「日本のやり方に反しているのだから反日的分子。(不適切だと)思う人はいるかもしれない。ぼくの考えだから」と議員会館の事務所で報道陣に説明し、発言を撤回する考えのないことを示した。

この発言、本来日本国の最高言論府の人間であるべき国会議員が発したのだから恐れ入る。民主主義って知ってる?反対意見を認めないという彼の考え方は正に専制主義、独裁主義と思えるが。ちゅうか、また書くけど、フセイン政権とどこがちゃうねん?

それに何や?「日本のやり方に反している」やて?「日本」て何や?少なくとも国民の多くは政府のやり方に賛同しているわけではなかったやんけ。もし「国民イコール日本」(国民主権)であるのなら「反日分子」は政府の方とちゃうんか?

で、この暴言に対し小泉は「発言は慎重にね」と言ったという。つまり、「反発を買わないように言ってね」っちゅうこっちゃろ?その考え方自体には問題がないと。

ちなみに彼らが無事解放された一番の原因は3人がイラク人のためを思って現地に行ったこと、とりわけ高遠さんが長年イラクのストリートチルドレンの援助をやってきた実績があったことである。

もっと言えば、自衛隊が辛くも無事でいられるのは彼らのような活動があればこそ、やないのか?本当なら政府こそが彼らに感謝すべきやと、ワシは思うけどな。

柏村議員の言を借りれば、彼らが「反日分子」であったからこそ、無事に帰れたのである。違うか?嘘と思たらアンタ、行ってきて拉致されてみるか?ワシは喜んでアンタの発言を紹介したるで。