9条改定は日本だけの問題ではない

武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(GPPAC)の東北アジア会合が先日東京で開かれ、今年7月に国連本部で開かれる紛争予防のための国際会議にむけた提言をまとめた。

その中で、「軍縮と日軍事化を通じて平和共存のための地域システムを構築する」というテーマの下では日本が憲法第9条を遵守することが最重要課題とされた。「9条を改定することは地域の安定に対する脅威となる」からである。

韓国代表は「今、日本政府が9条を改定しようとしていることを大変憂いています。9条は日本だけの問題ではないのです」と言っている。

軍隊を放棄しているのは日本だけではない。南米のコスタリカもまた、常設の軍隊を廃止した平和憲法の国なのである。アメリカのお膝元でありながらアメリカからの再軍備圧力を退けて非武装中立を堅持している。

それに比べて非武装中立の先輩である日本はどうよ。「アメリカの押し付け憲法をやめて自主憲法を」と言うてる連中が一番アメリカ追従なんはどういうこと?

反戦集会などではよく外国人から憲法9条の素晴らしさを指摘されることがある。日本の憲法9条は世界の平和運動にとってのシンボルでもあるのである。