塵(死の灰)も積もれば...

アカンて、死の灰だけは。しかし、「別に少々大丈夫ちゃうん。」て言うてるところがある。原発である。

申し訳ない、ちょっとどこの原発だったか忘れたのだが(多分新聞で見た記事と思う)、今回事故を起こして、実際に確認してないのに「放射能の影響なし」と報道関係にメールしてたんですと。

釈明の中で「事故を知らせるメールの下書き(デフォルト)が放射能の影響は無いになっていて、たまたまその部分を下書きのまま送信してしまった」という。

ウソつけ。

今までもホンマは確認なんかせんとどっちにしろ発表はとりあえず「放射能の影響なし」ちゅーことにしてたんちゃうんえか?今回、たまたま発覚したからそういう言い訳してるんちゃうんか?確証はないが、そう思われてもしゃーないやろ?

ワシは今回の「たまたま」という言い訳自体、怪しいと感じている。「たまたま」なんは「発覚した」という事の方ちゃうんか?と。今まで何回もあったんちゃうの?或いはそもそも毎回ちゃんと確認してるんか?という疑惑ももたげてくる。

日々新聞を見てたら原発事故が無い日のほうが珍しい。それが判を押したように「環境への放射能の影響は無い」ということである。そらそうやろ。ホンマに判で押してただけやもんな。...そんな疑惑が確信に変わった事件であった。

そしてもし、そのたまたま今回だけがメール送信の際の不手際だったという苦しい言い訳を信じたとしてもやな、このデフォルトの文面。ワシは常々姑息なごまかしと感じている。

「放出された放射能は自然状態で環境中に含まれている濃度以下なので環境に影響は無い」

ちょっと待て。いっつもいっつもそればっかりやけど塵も積もれば山となる。死の灰が積もればガンになる。

仮に自然環境中に含まれる放射能量を10としよう。ある日の原発事故で出た放射能が2としよう。当然上記のような「環境に影響なし」という発表がされるわな(20でも同じ発表の可能性が有るが)。

で、その界隈では元々あった10の放射能にその事故で出た2の放射能が足されて12の量になるんちゃうんか?それが毎日のようにある。仮に量的には2しかなくとも、それが例えば年1回しか事故が無かったとしても、操業開始から30年間経った原発では60の量が放出されたことになる。しかも原発って密集してるよな。拡散した言うたかて、無くなる訳やないしな。

元々丼勘定であるし、明確な根拠もないし、シロート考えでしかないが、原発側が事故のたびに発表している「漏れた放射性物質は自然界に存在する濃度よりも低いので環境に影響は無い」ということの矛盾・ごまかしは分かっていただけるのではないかと思う。