迎合と独裁

自民党の比例名簿最後に当選した「棚からボタ餅当選」の新人議員がインタビューされていた。本人は派閥に関して「指導していただける人がいたら是非指導してもらいたい」「そういう意味では私は派閥肯定論者です」と言っていて、インタビュアーから「総理が新人議員は派閥に入るべきではないと言ってますが」と聞くと即座に「あ?総理がそうおっしゃられてるんですか?本当に?それじゃぁ、それに従うべきでしょうね。」と見事に変節していた。いや、お見事。(総理がそう言ってることを知らなかったことも驚きだが...。)

彼に限ったことではないが、今回の小泉の大勝利のおかげで小泉に反対することが出来ない状況が生まれつつある。

ワシは、それが恐ろしい。

「硬いモノには挿れられろ」いや、違った、「長いものには巻かれろ」的思考、こと政治家に限ってはそれで良いのか(こいつらが一番そうなのだが)?権力に擦り寄ることと国民のために働くことは違うやろ?

国会が大政翼賛的になっていいのか?一党(小泉党)独裁。アンタらが一番嫌っていた言葉のはずやな?

でもまぁ、自民党におるんやったらその党のトップに逆らえへんのはまぁしゃーないかも知れん。でも、例えばの話やけど、小泉が集団的自衛権を認める法律とか、徴兵制を復活させる法律とかを今回の郵政民営化みたいな異常な熱意で断行しようとしたらアンタら反対できるんか?

保身と自己権力の増強に汲々としている連中に期待してもしゃーないかも知れんけど、国民はたまらん。当たり前やけど権力に楯突くのは本当に凄まじくエネルギーの必要な作業である。権力に迎合する方がよっぽど楽。

ワシが思うに、一番タチが悪いのがこの「迎合」かと。